MEDICAL CASE

症例詳細

脾臓腫瘍 血管肉腫

トイプードル 6.3㎏ 10歳 避妊雌

症状

一般状態は良好であったが、健康診断で偶発的に脾臓に腫瘤を確認

治療方法

破裂の予防と精査のために外科的摘出を実施

治療後

術後良好で3日で退院 病理検査で血管肉腫と診断

この病気について

脾臓腫瘍は血液のろ過や貯蔵、免疫機能などの役割を持つ脾臓が腫瘍化(がん化)することから起こる病気です。 脾臓腫瘍の良性と悪性に分かれており、その割合はおおよそ50%ずつといわれています。 血管肉腫は非常に悪性度が高く、他の臓器に転移しやすいことが特徴とされています。 初期では明らかな症状がみられにくく、健康診断などで見つかるケースが少なくありません。 腫瘍が大きくなると破裂するリスクが高まります。破裂をすると腹腔内出血によるショックや貧血などの症状を引き起こし、亡くなってしまうこともあります。 血管肉腫に対する予防法はなく、外科手術による摘出が一般的な治療です。