猫 2歳 避妊雌
交通事故で前肢を骨折。レントゲン検査からモンテジア骨折と診断。
ロッキングプレート、Kワイヤー、テンションバンドワイヤー法を実施。
ケージレスト及び定期的なレントゲン検査を実施。骨癒合の経過に応じてKワイヤーの抜去を実施。
モンテジア骨折とは橈骨頭の脱臼を伴った尺骨近位の骨折と定義されています。モンテジア骨折には脱臼の方向や骨折部位から4つのタイプに分類するBado分類が用いられます。今回は橈骨頭前方脱臼、前方凸の尺骨骨折が起こるタイプⅠと診断しました。尺骨骨折にはロッキングプレートをそれぞれ違う角度から2枚設置し、運動負荷の高い肘関節にはテンションバンドワイヤーを設置し安定化させました。モンテジア骨折は通常の骨折に比べ、複雑であり手術には非常に高度な技術が求められます。術後は経過に応じてインプラントの抜去を実施することがあります。