mix犬 9ヶ月
99%鉛含有のカーテンの重りを誤食。 前日に他院で催吐処置するも胃内、腸内に残存。 血液塗抹検査からハウエルジョリー小体、好塩基性斑点を認める。
鉛血中濃度測定には1週間を要するため、鉛中毒の可能性として治療。ペニシラミン、点滴、ラクツロースを投与。
治療3日後に全て排泄。 排泄後に治療終了判断の材料として鉛血中濃度測定を行い 、0.046ppm。 ハウエルジョリー小体、好塩基性斑点消失、治療終了。
カーテンや釣りの重り、アクセサリー、携帯ストラップ、古い家屋や船の塗料が剥がれたものを摂取してしまうことで、貧血や消化器障害、中枢神経障害、腎障害などを引き起こす可能性があります。特に1歳未満の動物は影響を強く受けることが確認されています。 鉛血中濃度測定には1週間を要することや鉛に対する薬の入手が難しいことから診断、治療が難航することがあります。 大腸内にあれば問題ないとの見解もありますが、2週間大腸内に鉛が残存した2歳小児で死亡例もあるため、早期に排泄させることが重要です。