7歳 猫
鼻梁部の脱毛を主訴に受診。 ウッド灯検査で陽性、被毛の直接鏡検にて皮膚糸状菌の分節分生子を認め、皮膚糸状菌症と診断。
抗真菌薬と薬用シャンプー、剃毛と自宅の清掃や隔離を実施。
皮膚糸状菌の消失、脱毛の改善を認めた。
皮膚糸状菌症はカビの一種である皮膚糸状菌という真菌が皮膚に感染し発症します。症状は、鱗屑(フケ)を伴う斑状の脱毛がみられることが多く、直接的な接触や感染した被毛や鱗屑との接触により、他の動物や人に感染します。治療には抗真菌薬や薬用シャンプーが効果的であり、同居する人や動物と隔離し感染を予防することが必要になります。