MEDICAL CASE

症例詳細

消化管(十二指腸)内異物

ソマリ 11ヶ月

症状

食欲不振、頻回嘔吐の症状で受診。超音波検査から十二指腸に異物所見を認める。

治療方法

開腹下で異物を十二指腸から胃に戻し、胃切開にて摘出。 異物は毛玉であった。

治療後

手術後には食欲不振、嘔吐の消失。経過良好。

この病気について

消化管内異物は、消化できないものや、腸管を通過することのできないものを誤飲、誤食してしまうことから起こります。症状として、食欲不振や頻回の嘔吐、下痢などの症状が認められます。異物が食道や胃、腸につまり、消化管閉塞を引き起こすと、消化管の壊死や消化管に穴が開いてしまう消化管穿孔、腹膜炎など重篤な症状となり、命に関わることもあります。催吐処置(薬によって吐き戻させる処置)や内視鏡、手術によって早期に取り除くことが重要になります。