マルチーズ 10歳4ヶ月
下痢を主訴に来院。 腹部超音波検査及びCT検査にて 3cm大の左側副腎腫瘍を認める。
外科的摘出を実施。
術後、定期的な検診を実施。
副腎は血圧やミネラルのバランス、血糖の調整などに関わる重要なホルモンを分泌する器官です。副腎腫瘍は増殖の速さや転移のしやすさなどから分類される「良性・悪性」とは関係なく、過剰なホルモン分泌を行う腫瘍を「機能性腫瘍」、行わないものを「非機能性腫瘍」と呼び分けています。機能性腫瘍である場合、良性か悪性かに関わらずホルモン分泌の異常による症状を改善するため、手術で取り除く必要があります。副腎の近くには大きな血管が走行しており、腫瘍の状態によっては手術が複雑になるため、早期での手術が勧められます。