シベリアンハスキー 4ヶ月
高所から落下し右後肢完全挙上。 レントゲン検査にて右脛骨の成長板骨折と診断。
クロスピン法、外固定を実施。
ケージレストにて管理。また定期的なレントゲン検査を行い、骨の癒合に応じて固定具の抜去を実施。
成長期において骨が成長するとき、骨の端にある成長板とよばれる部位から成長していきます。軟骨組織で構成されており、成長期が終わるにつれて硬い骨に入れ替わっていきます。この部位を含むの骨折はSalter-Harris分類により5つに分類されます。今回の症例では骨幹端を通過して伸びる骨端の骨折であり、骨幹端に剥離骨折が生じるSalte-HarrisⅡ型と診断しました。強すぎる固定は成長の妨げになるため、クロスピン法と外固定法を併用し固定を行いました。